ゼブラ スマート フェンス装置_1

中国各地で見られる歩行者の信号無視横断。これまでも様々な案が登場したものの、今回は非常に分かりやすいゲートを設けこれを阻止しようとしているそうです。

浙江省温州市の人通りの多い歩道に設置されたのは「斑马线智能护栏装置(ゼブラ スマート フェンス装置)などというものです。なんと、歩行者の赤信号横断を避けるため設置したというなんとも言えない装置になります。

向“中国式过马路”说不 神器亮相温州街头_浙江新闻网

何故このようなゲートを設けたのか。中国では赤信号にも関わらず集団で横断を始める行為や、信号が無い大通りでも身勝手に横断を始めるという、所謂「中国式横断」 が社会問題になっているためです。これまで赤信号の横断は数年前から罰金を強化し、後者横断対策は中央に横断防止柵を設置したのですが目立った効果は見られてなかったとされています。

ゼブラ スマート フェンス装置

さて、この装置を開発したのは地元企業「安通科技有限公司」。歩道の信号が青に変わると紅白のバーが上昇し、赤に変わると「黄色い線までお戻りください」などと音声アナウンスが行われ、約5秒で降下をはじめるとのことです。

警察官によると「歩行者がゲートを超えて横断するということはなくなり、自転車の信号無視が減り交通がスムーズになった」などとその効果を実感しているといいます。

このゲートの優れている点としては停電や故障時には自動的にバーが上昇するようになっており、交通整理はこれまでどおり警察官により行われます。開発メーカーは今回の試作品に赤外線センサーや監視カメラを設置するなどし、さらなる安全対策の強化を図る計画があるとのことです。