センターデッキオペレーター

世界一危険な職場の1つとして空母あります。その中でも飛行甲板は航空機が高速で行き交うという死と隣合わせの現場なのですが、今回はその様子を撮影した動画を紹介していきます。

10トンをはるかに超える航空機が出力全開で打ち出される空母の飛行甲板はこれまでも複数の死者を出した現場です。とは言え、どの程度危険な現場なのか想像することは難しのですが、今回はセンターデッキオペレーターという仕事をしている目線の動画を紹介します。



この方は航空機を打ち出す際に必要となるカタパルの蒸気量を船内にいる機関員に伝えるという仕事をしているそうです。ただ、この場ではなくても空母側面の一段下がったところでも同じ仕事ができるようなのですが、場合によってこの場で行われることがあるそうです。



こちらがセンターデッキオペレーターとカタパルトを発進させる合図を送る「シューター」と呼ばれる人を撮影したものです。立ち位置は異なるもののすれすれのところを通過していきます。



こちらの方はトップサイドセイフティペティオフィサーと呼ばれる人です。シャトルという航空機を引っ張りだす装置と機体を接続する責任者で航空機から退避したのち航空機は発進します。



ちなみに「どうして出力全開でも航空機は前に進んで行かないのか」と疑問があるのですが、上の動画では前輪後方に付けられた赤いマークの入ったバー「ホールドバックバー」で固定されているためです。このバーはカタパルト(シャトル)が動作するとともに折れる「せん断ボルト」という構造になっています。動画では2分6秒あたりに折れる様子が確認できます。