U-2


地上25kmを飛行できるU-2と呼ばれる高高度偵察機について、来年の退役が予定されているのですが製造元のロッキード・マーティンはこの機を無人化し改めて偵察機として使用する案があることが明らかになりました。

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今年の3月、アメリカ軍は2015年の予算案として攻撃機A-10と高高度偵察機U-2をそれぞれ引退させ、新しい技術開発にその予算を当てるという内容を発表しました。変更がなければ2015年にはこの2つは引退を迎えるということになるのですが、製造元のロッキード・マーティンはU-2に関し無人偵察機化し継続させることを主張しているとのことです。

Lockheed: U2偵察機の無人化改造を提案 - BusinessNewsline

U-2の引退にあたって穴埋めとして無人偵察機RQ-4(グローバルホーク)の使用がこれまで言われていたのですが、性能面で劣っていたり導入コストが高いという欠点があり意見の対立があったといいます。そこでロッキード・マーティンはU-2を無人航空機として改良し、RQ-4よりも性能が高くさらに低コストで運用できるという利点を挙げ、政府に売り込みを図っているとのことです。

またロッキード・マーティンによると無人化することでU-2の機能が劣るということはなく、むしろ人がいなくなることで操縦士は地上の快適な環境で24時間連続した飛行も可能になると主張しています(これまでは12時間が限度だった)。また無人化の技術は難しくはなく 開発は可能だと主張しているとのこです。



U-2は1955年8月に初飛行した高高度偵察機で当初はその飛行高度から戦闘機では迎撃不可能というまさに理想的な偵察機でした。しかし、航空機やミサイルの技術が発達し1960年にソ連領空で飛行していた同機が撃墜されます。
その後もキューバや中国で撃墜されており、米軍は敵の航空機やミサイルを振り切る超音速で飛行できるSR-71を開発したものの、やはり同様のリスクや軍事衛星の発達によりU-2の退役より早く姿を消しています。(SR-71の飛行速度は38年たった現在も破られていません)

U-2が現在まで使用されていた理由としては他国が手を出せない領空の外からでも偵察が可能でありその収集能力は軍事衛星に比べればより精度の高いものだったということが挙げられています。
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