Uber

先日シドニー中心部で発生した立てこもり事件について、事件発生に合わせ通常価格の4倍という値上げをしていたタクシー会社があったとし市民らから批難が殺到しているといいます。

オーストラリアで批難を浴びているのはスマートフォンを使ったタクシーサービスを展開しているUber(ウーバー)というタクシー会社です。実はこのタクシー会社、シドニーで発生した立てこもり事件に便乗し通常の4倍という価格設定を行っていたことが明らかになりました。

シドニー立てこもり事件でタクシー料金の便乗値上げ - BusinessNewsline

実はUberのタクシー料金は需要により自動的に価格が変動する「サージ・プライシング」と呼ばれる同社独自のシステムを導入しており、事件当時規制線が敷かれ市内を動くタクシーの供給量が減ったことで需要が急増。これに合わせタクシーの価格が4倍に跳ね上がったというものです。
しかし、オーストラリアではタクシーの料金について今回のように急激に変更することは禁止しているらしく、それを知った上で価格を釣り上げたとし批難が寄せられているとしています。



日本でも今年から東京都心でUberのタクシーが営業を始めたとのことなのですが、世界では営業展開のやり方を巡って既存のタクシー業界からの強い反発が起こっていることで有名らしく、Uberの営業許可が取り消されるなど処置を受けたこともあるそうです。

今回の反発をうけてUberは利用した客に対し返金を行っているのですが、この返金を決めたのも利用者や市民からの反発が寄せられてからということで経営者の判断や営業展開に問題があるというのは今回の出来事でさらに露呈する形となりました。