IIHS

様々な安全策が講じられ現代の車。特に日本車は事故時の安全性については高評価の車が多いとされているのですが、アメリカで行われた車の安全性の評価について中国人からは様々な反応が寄せられていたとのことです。

米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety, IIHS)が行ったのは年現在販売されている自動車についてどれだけ安全性が高いかについてです。この組織は米国保険業界が設立した非営利団体であり、事故で発生するであろう前面、側面、屋根など全方向の衝突テストを行っているのですが、今回は最高評価を得た車が33車種あり、うち23車種が日本車という結果になったようです。



調査結果に疑いのコメントを寄せているのは中国人です。ただし試験内容に疑いをかけているわけではなく試験に使用された車と中国で販売されている車は異なるという根も葉もない理由です。

「おいおい、米国で売っている日本車と中国で売っている日本車が同じだとでも思っているのか?」 
「日本は一流品を欧米に提供し、二流品を自分たちで使い、三流品を中国に流すんだ」 
「中国市場で売っている日本製品は、どれもいい加減な手抜き品で三流品ですらない」 

これらはニュースに寄せられたコメントの一部なのですが、何故このような主張がされているのでしょうか。実は以前「中国人観光客が日本で中国製を買う理由」で紹介したのですが、1980年代以前に中国国内で生産され海外に輸出されたものが再び中国で販売されていたことがあったとされています。しかしこれら製品は再生品や返品された品だったというものです。
そういったことから未だに「中国で売られているものは日本やアメリカで売られているものとは異なる」という意識があるようです。


中国で日本車が支持されない理由としては政治的な理由の他にも「日本車の燃費の良さはボディーが薄く軽いためであり、安全性が低い」と言われることがあるといいます。また、事故時に衝撃を緩和する『衝突安全ボディ』を正しく理解しておらず、見た目の頑丈な車を好む傾向があるとされています。