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最近一般的なCD音源よりも高音質なオーディオデータとしてハイレゾ音源なるものが登場しました。ハイレゾについて電通と大学がある研究を行ったのですが、ネットではその研究結果について「デタラメ」だとする意見が多く寄せられていました。

ハイレゾとは一般的なCDの音質の音楽データ『44.1kHz/16bit』を上回るもの、例えば『44.1kHz/24bit』等をハイレゾリューションオーディオ通称「ハイレゾ」と呼んでいます。これについて株式会社電通サイエンスジャム国立大学法人長岡技術科学大学が共同で研究を行ったところ、視聴者はハイレゾで脳は「快感」を約1.2倍、「安心感」を約3倍強く感じ、さらに「不快感」を約4割、「不安感」を約3割減少させる効果があったと発表しています。

@DIME アットダイム|ジャンル|AV・デジカメ|ハイレゾ音源を聴くと、脳は“快感”に包まれる?

研究チームはソニーマーケティング株式会社からの機材提供を受け年代様々な音楽好きの被験者10名に対し、ハイレゾ、通常の音源のどちらの音を聴いているのか伝えない状態でをヘッドホンを視聴してもらい、脳で感じる「快感」「不快感」「安心感」「不安感」などの感性変化の度合いを測定したとのことです。
結果、上記のような効果があったなどと発表しています。

この研究は「ハイレゾ音源と従来の圧縮音源それぞれを聴いたときの“脳活動の変化”を明らかにし、誘発される感性を計測する」というもので行なわれたもので、研究者が予想していたであろう音質で脳波が変化するという結果が得られたということになりそうです。

この研究結果について長岡技術科学大学中川匡弘教授によると「“耳では聞こえていないはず”のハイレゾ音源を耳だけで聴取しても、脳はポジティブな反応を示す」という従来の定説を覆すほどの結論であるとしたうえで「久々に身震いするほどの驚きの研究結果となりました」などと述べています。


一方今回の研究についてネットでは「MP3とCD聴き比べて分からない人もいるのに、ハイレゾなんざ分かるわけない」「自分で演奏する楽器や暴走族の爆音マフラーもハイレゾなんじゃない?」「普段の生活ではすべてハイレゾ音源なのですから人は日常に聞く音に快感を覚えているのか」というものや「MDの出始めのころは素人集めてCDと変わらないと言わせたり都合が良すぎる」など新しいモノが登場する度に行なわれる同様の研究についてその結果に疑問視するコメントが寄せられていました。

個人的に今回の研究について正しいのかどうかは判断することはできませんが、脳波でそのような変化が分かったとするならば事実であるという可能性が高いような気がします。