身障者等用駐車場

公共の施設からショッピングセンターなど様々な場所に身障者等用駐車場がありますよね。千葉県で行なわれた全国初の身障者等用駐車場の利用状況調査によると、適正利用率はわずか18.3%だったことが明らかになりました。

車いすからの乗り降りを考慮し通常の駐車場よりも幅が広かったり、出入口近くに設けられていることが多い障害者用駐車場。障害者用駐車場に利用できるのはパーキングパーミット(身障者用駐車場利用者証)制度等により、『障害者、高齢者、難病患者及び妊産婦』で『利用証を発行した方のみ』となっているのですが、これを発行していないの有無は問わす全くの健常者が利用している例が極めて多いということが調査で明らかになりました。

障害者用駐車場 利用8割は「健常者」 マナー違反の実態浮き彫り 千葉県内で調査 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

調査を行った団体によると、千葉県内の市役所や高速道路のパーキングエリア、商業施設24カ所にある障害者用駐車場の利用状況を1日から1週間かけ調査しました。調査は運転者もしくは同伴者に障害があるのかを目視により判断したのですが、結果この障害者用駐車場に駐車した1528台の車のうち適正利用と確認されたケースはわずか279台で、率にして18.3%だったと明らかにしました。

個別の結果として、最も適正利用率が低かったのは千葉県鎌ケ谷市役所で3%。次に他の公共施設、商業施設で16%。高速道路のパーキングエリアで25%だったとのことです。

これほど不適切な利用者が多い理由として他国とは異なり障害者用駐車場の利用に関する罰則が設けられていないことが挙げられているのですが、このような駐車場が設けられそうとうな時間が経つにも関わらず、依然として最低限のことすらも守れない人間がこれほど多いことについては、そろそろ真剣に考える必要がある時期なのかもしれません。