燻製

一向に改善する兆しが見えない中国の大気汚染。日本で観測される大気汚染とは比べ物にならない値が観測されている中国で、ある役人の主張により工場が強制閉鎖されたと報じられているます。

中国メディアによると、中国四川省達州市環境保護局の役人は「1月から市内で蔓延している大気汚染の原因は肉の薫製が原因だ」などと一方的に主張していたらしく、複数あると思われる市内の燻製工場が次々と強制閉鎖されたとしています。

「PM2.5は肉の薫製のせい」、環境保護局役人の発言で薫製工...:レコードチャイナ

これについて、非営利組織の環境保護団体・巴渝公益事業発展センターは役人の主張を元に燻製工場が出す大気汚染物質について独自調査を行った所、燻製で発生する大気汚染度は低いと説明しているといいます。また、SNS上では「肉の燻製は数百年前より行っている」とし「燻製が汚染の原因というのは愚か者だけだ」と批難しているといいます。

これまでも焼き畑や屋台の炭火焼きなどが大気汚染の主要因など責任転嫁しているそうで、今回もわかりやすく煙を出す燻製工場が狙い撃ちされた結果となりました。中国では冬場の大気汚染の原因として一般家庭で暖房用に石炭を燃焼させることから深刻な大気汚染が発生すると言われています。


ちなみに中国政府による2014年1月7日に発表された『2013年に発生した自然災害による被害のまとめ』で何故か「大気汚染」が入れられていたことが明らかになっています。そこには『有害濃霧は主に中国の中東部で発生し、8月以外はいずれの月も過去最多の発生日数を記録。特に1~3月と8~12月が深刻だった』などとまとめられていたそうです。