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Photo:新華ニュース

中国で発生する深刻な大気汚染。実はこの大気汚染が原因でアメリカに大雪を降らしている可能性があるという研究があるそうです。

2015年2月4日、米航空宇宙局(NASA)の専門家がこのほど、深刻化する中国の大気汚染について「地球上の大気の流れを変え、米国で暴風雪が増える原因になっている可能性がある」と表明したことに対して、中国のネットユーザーからコメントが寄せられている。 

Record China
これはNASAの研究者が衛星写真から雲の流れを解析し分かったものらしく、最近のアメリカ各地の大雪は中国にあると発表しているそうです。理由として、中国で舞い上がった大気汚染物質が北太平洋上空の暖かい空気の流れを強めている可能性が高いとしており、結果としてアメリカ本土の低温や大雪のつながっていると見方をしめしたものです。

この研究について中国のネットユーザーからは「軍事機密だが、この大気汚染は中国の最新兵器だ」「米国で寒波ってことは、中国は地球温暖化の阻止に成功したということだ!」というものや「大気汚染は視界を悪くして防衛力を高めるだけでなく、他国を攻撃する力もあったのか」 と皮肉ったものも多く寄せられていたといいます。



ちなみに「大気汚染は視界を悪くして防衛力を高める」というのは、2013年に中国共産党中央委員会の機関紙『環球時報』に掲載されたもので、「操縦者が目標を確認してから照準を定め、ロックオンして攻撃するパターンでは、スモッグのせいで目標が見えないため照準が定まらず、ミサイルも発射できない。巡航ミサイル作戦もスモッグの影響を受けやすい。」などと「軍事面では防衛の点で利点がある」ということがまじめに書かれていたものが元になります。