トランスアジア航空235便墜落事故

今月、台湾北部の街で旅客機が墜落するという衝撃的な事故とその映像が報じられました。事故後、トランスアジア航空はパイロットを対象に試験を行った結果、不合格を言い渡されたパイロットが10人いたと発表しています。

台湾の航空会社、台湾復興(トランスアジア)航空の旅客機が墜落した事故について、同社はパイロット向け安全確認試験を68名に受けさせた結果、10名が合格点に達していなかったことが明らかになりました。

トランスアジア航空、事故後行われたパイロット向け安全確認試験で68名中10名が落第 - BusinessNewsline

記事によると、今回実施された安全確認試験とは機体が危機的な状況が生じた場合の緊急回避策の方法を回答するというものでパイロットになるためには必要な試験項目の一つのようです。
この試験を受けたのは68名なのですが、フライトの関係で19名が受けておらず実質49名中10名が不合格(率にして約2割)となっており、緊急時に間違った手順、及び正しくない緊急回避策を取る恐れがありました。

トランスアジア航空は今回の試験結果について「容認できるものではない」としており、不合格者はパイロット免許を取り消し現在旅客機のコックピットからは締め出されているとしています。

▼この事故を撮影した車載カメラ


4日に発生した事故ではパイロットが街への墜落を避け川へ墜落させたという「英雄譚」になっている一方、両方のエンジンが停止した理由については片側の停止したエンジンではなく正常に動作していたエンジンを停止させたことで墜落に至った操縦ミスの可能性が高いと言われています。
事故の最終的な報告は10ヶ月あまり時間を要するとしており、事故の全容が明らかになるのは来年2月以降ということになります。