多目的補給機

アメリカのロッキード・マーティンは差利用可能な推進モジュールを使い、宇宙で貨物を受け取り自在に軌道を変更できるという多目的補給機の開発を発表しました。

Lockheed Martinは12日、モジュールを付け替えることにより様々な用途に使用可能な多目的補給機「Jupiter(ジュピター)」を発表した。

ジュピターは、西部開拓時代に大陸横断鉄道として活躍していた蒸気機関車の名前を引き継いだ補給機で、ESAのATVや日本のHTVなどの既存の補給機とは異なり、ISSが飛行している低軌道より先のディープスペースミッションの遂行が可能となる、史上初の補給機となる。

BusinessNewsline
何回か読み返さないとよくわからない補給機なのですが、要は動力がある推進モジュールと貨物モジュールが切り離し可能な人工衛星がこのジュピターになります。

通常、国際宇宙ステーションに貨物を輸送する補給機は貨物モジュールとエンジンが付いた推進モジュールが一体化になっており、ミッション終了後は高価なエンジンと共に廃棄されます。しかし、ジュピターは貨物モジュールが切り離すことができるようになっていることから、貨物モジュールは大気圏に落としエンジン(ジュピター)はそのまま宇宙空間に残すことができるという設計となっているようです。
「大陸横断鉄道」云々と書かれているのは、まさに機関車と貨物車を切り離し何度も運用できるということか同じ名前が付けられたということになります。

この貨物車にあたる部分は「Exoliner(エグゾライナー)」という名前がつけられ別途ロケットを使用し宇宙へ送り出す必要があるのですが、それでも他の補給機に比べ運用コストが大幅に削減することができるとロッキード・マーティンは主張しているようです。

▼上部がジュピター、全体の2/3を占めるものがエグゾライナー
ジュピターとエグゾライナー

▼運用方法(国際宇宙案)
運用方法

ジュピターは何度再利用することができるのか、その点は書かれていないのですが現時点の仕様としては月や火星、小惑星帯といった深宇宙への補給ミッションでも使用できるような設計にはなっているとのことです。

気になる点として推進モジュールの燃料補給があるのですが、これが行えるどうかについては不明です。仮に補給が可能だとすれば過去国際宇宙ステーションにて人工衛星に補給するという模擬実験を行っていることから。少なくともこの時の技術が使われていることは間違いないと思われます。
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