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海軍が使用する艦艇は1隻ごとに命名されている場合がほとんどです。例えば日本で言うと「大和」や「武蔵」、最近では「いせ」「ひゅうが」になるのですが、中国では艦名について「海軍艦艇命名条例」によって定められているそうです。

2015年3月16日、中国海軍は1978年に「海軍艦艇命名条例」を公表し、1986年にはこれを補足・修正した。具体的な命名規定は次のように定められた。中国軍網が伝えた。


Record China

海軍が使用する艦艇には1隻ごとに「○○」という名前がついています。これは空軍や陸軍ではあまりみられないものなのですが、今回は海軍艦艇命名条例からどのようにして命名されるのかみていこうと思います。

引用先によると巡洋艦にあたる大型艦艇は行政省(省、自治区、直轄市の名前)、巡洋艦よりも小型の駆逐艦やフリゲートでは大中型都市の名とされています。また潜水艦については原子力潜水艦は「長征」と番号、通常動力型弾道ミサイル潜水艦は「遠征」と番号、通常動力型魚雷潜水艦は「長城」と番号。

続いて掃海艇は州の名で命名され、駆潜艇は県の名。ドック型揚陸艦・戦車揚陸艦は「山」。上陸用舟艇は「川」。補助艦艇は所在海区と性質の名称に通し番号を加えて命名するとしています。
合わせて名称の重複や交錯を防ぐため改名は行えず、一度使われた艦名は後続の艦艇には使用できないとしています。
その他にも配属される部隊ごとに付けられる地名等が決まっており、これを厳格に守ることが条件付けられているそうです。

また誰が命名するのかという点についてWikipediaによると1級艦(空母、戦艦、巡洋艦)及び原子力潜水艦は総参謀部でこれ以外は海軍司令部が命名権を有するとのことです。ちなみに「厳格に守ることが条件付けられている」としているものの例外がいくつか存在し、一部の艦艇には歴史上の人物「鄭和」、「世昌」、「李四光」が付けられているものもあるそうです。