カニ

日本のオンラインペットショップでも普通に売買されているという、こちらのカニ。実は新種であることが分かったそうです。

 鮮やかな黄色い目を持つことからその名が付いたとされる淡水性のカニ「バンパイアクラブ」。以前からペットとして人気を博しているこのカニの仲間には、どこで採取されたのかがあやふやなものも存在していた。

ところがこのほど東南アジアで実施された調査によって、特に需要の大きい2種が新種であることが判明、学名Geosesarma dennerleとGeosesarma hagenと名付けられた。

ナショナルジオグラフィック
どちらかというと陸を好むというこちらのカニ。濃い紫色の胴体に黄色い目が特徴でこのカラーリングからアクアリウムでは登場以来人気だったといいます。

今回新種と判別されのは2つのヴァンパイアクラブです。Geosesarma dennerleは鮮やかな紫色が特徴で、Geosesarma hagenはハサミが赤色という特徴があります。ナショナルジオグラフィックによると、かれこれ10年前よりペットショップにおかれるようになったものの、どこから来た種なのか分かっていなかったといいます。

▼Geosesarma dennerle(左上がカニのオス・メス、右上が比較的若いカニ、左下右下が大人のカニ)
Geosesarma Dennerle

理由は資源の少なさと、大半がインドネシアから輸入されており捕獲者の生活がかかっていることもありごく一部の人間しか繁殖地が知らされていなかったとのことです。研究者によると2種がいるのはそれぞれが1つの川の流域のみであることが分かったそうです。

ちなみにバンパイアクラブは複数の種がいることが分かっており、いずれも鮮やかな色が特徴とされています。また他のカニと同じように何でも食べるそうで、名前のように動物の血を吸い生きているような種ではないとのことです。 

それにしても生態系がよく分かっていないカニが国内に持ち込まれる事自体違法性はないのでしょうか。