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日夜空を飛び交う航空機の大半は1~4基のエンジンが搭載されていますよね。しかし、NASAが現在開発中の次世代電気飛行機には18基のモーターとプロペラからなる18発となっているそうです。

大型の旅客機には4つのエンジンが搭載した4発が一般的です。その他には米軍の爆撃機B-52で8発となっているのですが、NASAが開発を進めている次世代電気飛行機「LEAPTech」では18機のモーターとプロペラを採用した18発となっているようです。

NASA: 次世代電気飛行機「LEAPTech」の地上実験を実施 - BusinessNewsline

NASAによるとこれまで作られている一般的な航空機、つまり旅客機や輸送機、小型のセスナ機のように少ないエンジンで大出力を得るという概念は必ずしも正しくはなく、小出力のモーターを複数基搭載したほうが高い効率を得られるという研究結果もあるそうです。

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現在NASAが開発しているのは翼とエンジンからなる地上実験装置で、この実験データから実物大の有人飛行実験機を開発。一般的な航空機との飛行特性やエネルギー効率を比較し、新しい時代の乗り物として実用性の検討を進めるそうです。

参考:AD-1


NASAというと宇宙の色が濃いのですが、実は航空機についても数多く研究しています。有名なところではAD-1という斜め翼試験機そしてX-29という前進翼が有名なのですが、実験では「素晴らしい操縦性と機動性を実証した」とされたものでも実際に採用されたケースは無いに等しいものになっています。