火星有人探査

NASAが現在計画している次世代の宇宙開発として深宇宙、小惑星探査及び火星への有人探査がありますが、特に火星有人探査計画についてアメリカの学者や非営利団体が反対する意見を表明しているそうです。

国際宇宙ステーションの引退を迎え次の宇宙開発として、各国は月を目指し火星へ行くのかそれとも月にはいかず直接火星を目指すのかこの2通りがあるとされています。実際のところロシアや中国などは月への有人探査、及び基地の建設を行い技術確立後に火星を目指すとの方針なのですが、アメリカはオバマ大統領の宣言があったように月には行かず火星を目指した飛行、有人探査を目指すとしています。

▼コンステレーション計画時の火星有人探査計画(参考動画)


宇宙開発は特に技術面では各国同士が協力しあう状態になっているのですが、将来の宇宙開発については月に行くのか火星に行くのか足並みは揃っていない状態です。これについてアメリカの宇宙探査愛好家らからなるアライアンスはアメリカが今後行おうとする宇宙開発計画、特に火星への有人探査計画に反対するという意見を出しているそうです。

Американские энтузиасты освоения космоса призывают отказаться от полета на Марс в пользу лунной базы

アライアンスは有人火星探査の提唱者であり火星協会の創設者で知られるロバート・ズブリン氏らもメンバーなのですが、彼らの意見としてはロシアや中国のように、次のステップとして人類を向かわせるのは火星ではなく月であると主張しています。

現在NASAや政府が想定する火星有人探査について長期間の宇宙滞在は可能だとしている一方、莫大な予算や少なくとも安全性に問題視されているといいます。月面はこれらを問題解決する技術開発の場として最適でありまた資源の抽出という国際宇宙ステーションで技術確率が不可能なことも月面では行えると主張しています。

アライアンスは人類が他の惑星で基地を作り長期間滞在というのは人類史の中で最も重要なイベントだとし、この目標を今すぐ実現することは不可能だとしても将来的に長期滞在は可能であると指摘しており、この目標を実現する場所は火星ではなく次のステップ先となる月が最適であると述べています。

▼コンステレーション計画での月面探査


アメリカの宇宙開発についてはオバマ政権が誕生する前はコンステレーション計画としてロシアや中国と同じように月開発を行い火星へ行くという計画でした。しかしオバマ大統領は「既に月には行った」などとよくわからない宣言を行いこれまでの計画のそのほとんどを中止し火星を目指す方針を発表しました。(参考)
ただ、この勢いもどうやら陰りが見え始めておりアメリカで上院及び下院で多数はを占めている共和党はアメリカが行おう次のステップとしての小惑星捕獲及び月軌道への輸送、サンプルを持ち帰る計画に反対しておりその理由は「(同時期に行われる)中国やロシアが月面着陸を成功すれば、この偉業の影に入ってしまい納税者を納得させることはできなくなる」というものです。(参考)
また米国学術研究会議も火星有人探査までのステップについて「現在の進路を進み続けることは、失敗やそれによる幻滅を招くとともに、有人宇宙飛行は米国の最たる得意分野だという長年の国際的な認識が失われることにつながる」と警告する報告書を出しています。(参考)
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