垂直尾翼

旅客機の後部にそびえ立つ垂直尾翼。アメリカ航空宇宙局(NASA)はこの垂直尾翼についてある理由から小型化を目指した研究・開発を行うと発表しています。

ボーイング757型機を使用し垂直尾翼の小型化の研究を行うと発表したのはNASAです。垂直尾翼は航空機を水平方向に左右に回転するという飛行に必要な3つの動作のうち1つになります。これは「ヨー」という動作になり、車で言うと左右にハンドルをふるような動作を可能にしているものなのです。

NASA: アクティブフローコントロールシステムを装備した次世代旅客機の試験飛行を実施

しかし、航空機につけられる一般的な尾翼は機体を安定させることに必要なのですが垂直尾翼自体は揚力を発生させず機体重量が増す分燃費を悪化させる大きな要因となっています。NASAとしてはこれを改善しようと従来の垂直尾翼としての能力を維持したまま限界まで小型化しようと研究を開始しました。

垂直尾翼_1

NASAの発表によると実験機を用いた研究ではノズルを設置し空気を放出することで垂直尾翼付近の気流を制御することで小型化が可能としているようです。これをアクティブフローコントロールなどと名付け、実物大模型を使った実験ではこの装置を取り付けた垂直尾翼にかかる力が20~30%ほど増したことが確認でき、これにより垂直尾翼サイズは17%ほど短縮が見込まれ航空機の燃費としては1.5%程度向上させることができると試算しているようです。

航空機によって形もサイズも枚数も異なる垂直尾翼なのですが、旅客機ということで燃費は重要なのはわかりますが安全性を第一に研究を続けてほしいものです。

以下は乱気流に巻き込まれ垂直尾翼の大半を失ったB-52爆撃機が無事に着陸を果たしたという動画です。
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