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先日中国で小学校から下校した女児が誘拐されるという出来事がありました。その後誘拐した男は住人らに捉えられ集団暴行を受けるという“いつもの展開”になったのですが、この男ある事情があったことが明らかになりました。

8日、中国・広西チワン族自治区で下校途中の7歳女児を、見知らぬ男が拉致して車で逃走。だが、男は群集に行く手を阻まれ、殴る蹴るの暴行を受けた。女児は無事保護された。

7歳女児を誘拐した男、激怒した群集から暴行受ける、女児は無...:レコードチャイナ
中国南部、ベトナムとの国境がある広西チワン族自治区で8日、新黄村小学校から下校途中の女児が男により誘拐されるという事件が発生しました。誘拐は学校の校門付近で行われ男は当時、誰かを探すような行動を見せていたそうで、そのうち1人の女の子を抱きかかえ車に押し込まれ連れ去られてしまいました。

誘拐事件の発生時、児童らにより学校に知らせられ学校が警察や家族に伝えたことで直ぐに車が割り出されたそうです。誘拐犯と女児が乗った車はたちまち親戚や住民らにより包囲。誘拐犯は車の外に引きずり出され集団暴行を加えられていたといいます。

▼保護された女児
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Photo:中国网河南频道

その後警察の取り調べによると、誘拐犯は2年前に自身の娘が誘拐されており、犯行現場付近で暮らしていると何者かに教えられたそうです。そのため学校の前で待ち伏せし連れて帰ろうとしたものの、途中で別人だと気付き学校へ送り返そうとしたところ住民らに包囲され襲われたと説明しています。


中国では2014年1月には新生児7人を病院で誘拐し人身売買業者に売っていた産科医が逮捕されたなど子供が誘拐されるケースが依然として多発しているとされています。新華社通信は警察当局の発表として1年間に誘拐される中国の児童は9000人近いとされ、児童らは国内外の“業者”らの手にわたり、ある者は子供に恵まれない家庭(主に農村地域)に売り飛ばされ、ある者は物乞いをさせ金稼ぎにされる者や中には臓器売買などの対象にもなっているとされています。

ちなみに、米国人の国際養子縁組のうち3分の1超は中国人とされており、2011年は2,587人の孤児が米国人の養子になっています。近年は規制が強化され数は減少しているものの、最盛期の2005年には8,000人が養子になっていたとされています。