自律走行車

近い将来、目的地を入力するだけで自動で走ってくれる自律走行システムが導入される見込みが強いされていますがハードウェアの導入コストはいくら位になるのでしょうか。アメリカのコンサルタント会社がこの疑問に答えているようです。

自律走行車、それは自分が運転せずともどこへでも移動できる夢のようなクルマだ。実用化するにはまだ課題が多いこの技術だが、最新の報告書によると、その原価は意外と安いという。

WIRED.jp
自律走行を行うためには車線や車、標識、信号、人といったものを探知するレーダーやカメラが必要と思われるのですが、実はこれら機材は思いのほか安価で完全自律走行を行う車でも導入コストはそれほど高くはないとしています。

記事によると、米国のコンサルタント会社、ボストン・コンサルティング・グループの調査結果として駐車場や車庫に自動で駐車してくれる機能は2,000ドル(約23.8万円)、そして運転席に座り一般道から高速道路まで車線を変更しながら自動運転機能は5,500ドル(約65.6万円)ほどだといいます。そしてSFに登場するような完全自立型のシステムは本体価格にプラス10,000ドル(約119.4万円)になるとのことです。

自律走行に必要なハードウェアで高価な機器は「高精度のGPS」「ライダー」と呼ばれる周囲360度のマッピングを行う装置であり、グーグルの車に搭載されているものはこれだけで約600万円もするそうです。グーグルは8,000ドル(約95.5万円)のライダーを一般向けに販売する計画が現在あるそうなのですが、それでも高価で普及は難しいとされています。

いかにこの2つの装置を安価に作るかで完全な自律走行車が普及するのかどうか決まってきそうな気がするのですが、必要な技術はすでに存在していることから、将来的には当たり前のような装備になっていることが予想されています。


参考として日産のアクティブクルーズコントロール及びアクティブレーンコントロール技術を使えば既に高速道路では運転手は必要のない高度な制御を行うことができます。(参考:これが日産のレーンコントロール技術!運転手、余裕の後部座席に移動 : ZAPZAP!)