Night Wolves

プーチン大統領とも共にバイクで疾走したこともあるバイク集団「Night Wolves(夜のオオカミ)」。実は彼らがポーランドに入国しようとしたところ拒否されたとして国際問題に発展していると報じられています。

【ベルリン=宮本隆彦】ロシアの国粋主義的なオートバイ愛好者集団が、旧ソ連がナチス・ドイツに勝利して七十年の五月九日に向け、陸路でベルリンを目指すパレード走行を計画し、国際的な摩擦を起こしている。背景にあるのはウクライナ危機をめぐるロシアとの対立。「夜のオオカミたち」を名乗るこのグループはロシアから西隣のベラルーシを抜け、ポーランド国境で入国を拒否された。

東京新聞
記事によると、問題を起こしているのはロシアの大型オートバイ愛好グループ「Night Wolves(夜のオオカミ)」という集団です。彼らは第二次世界大戦中のドイツとの戦跡を巡りながら、ドイツの首都ベルリンを目指す計画をたてていたものの、その途中のポーランドへ入国しようとしたところ拒否されたというものです。

ポーランド当局によると「夜のオオカミ」のリーダーがプーチン大統領と親交があり、ウクライナの民主化運動に反対してきたという活動家であるとの理由で、グループの行動が挑発行為にあたるとして入国を拒否したとのことです。

一方ロシア外務省は 「ファシズムからポーランドと世界を救った偉業への冒涜(ぼうとく)だ」などと非難しているとのことです。


夜のオオカミとプーチン大統領との関係については2009年から同バイク集団のイベントに参加しているとされ、2010年7月24日にはウクライナ・セバストポリで開催された集会で3輪のハーレー・ダビッドソンに乗りウクライナとロシアの国旗を掲げ走行を行なっています。

▼2010年7月24日の集会


同団体とプーチン氏との話題はこれだけではなく2013年4月10日にはフィンランド警察当局がプーチン大統領を指名手配リストに掲載していたことが明らかになり、後に謝罪するという出来事があります。プーチン大統領の名前は「犯罪活動と関連のある人物のリスト」に掲載されていたようで、警察当局によると犯罪集団と見なす「Night Wolves(夜のオオカミ)」と交流があったことから「手違い」でリストに載せてしまったとしています。