ドラゴン宇宙船のLES

アメリカの民間宇宙開発企業スペースXは自社が開発する有人宇宙船「ドラゴン」に搭載される緊急脱出装置の試験を行い成功したと発表しています。

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BusinessNewslineによると今月6日、フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地でスペースXの有人宇宙船「ドラゴン」の緊急脱出試験が行われました。

今回の試験では地上0m付近からスラスターを約6秒動作させ、空高く打ち上げられたドラゴン宇宙船はいくつもパラシュートを開き着水しました。



この緊急脱出装置はスペースX社独自のものでドラゴン宇宙船の側面に収められたスラスターを動作するという形になっています。これはロシアのソユーズ宇宙船やアメリカのオリオン宇宙船の打ち上げに搭載されている先端に取り付けるタイプ(牽引式)とは異なっており、また毎回打ち上げ後に捨てられるものではなく再使用型になっている特徴があります。
推力は合計で12万ポンド(軸推力)となっており、将来的には使用した地上への宇宙船の帰還時に使用にも予定です。

▼ドラゴン宇宙船に搭載されたスタスター
ドラゴン宇宙船のスラスター

このシステムは「打ち上げ脱出システム(Launch Escape System: LES)」と呼んでいます。LESはアメリカではマーキュリー計画やアポロ計画、ロシアではソユーズ宇宙船に採用されており何れもロケットの最先端にこの装置が取り付けられています。

▼アポロ計画におけるLESの動作例
LES

実際に同システムが作動した例は世界の宇宙開発史において1度だけあり、1983年9月26日旧ソ連「ソユーズT-10-1」の打ち上げで火災が発生し、ロケット本体が爆発する数秒前にLESにより宇宙船を安全な地点へ脱出させることに成功しています。

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