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韓国で広まりを見せている中東呼吸器症候群(MERS)についてマスクを買い求める人や外出を控える人が出始めていると報じられています。

韓国のソウル新聞によると、中東呼吸器症候群(MERS)の感染の拡大を受け国内の商店やオンラインショッピングサイトではマスクや石鹸などの売上が急増していると報じています。

記事によると、ある通販サイトでは5月20日~28日の期間で売り上げたマスクは他の期間と比べ105%増、手を洗う液体石鹸は78%程度多く売り上げたとしています。また、映画館の経営者によると5月最後の週は明らかに入場者数が減っており、感染者が多く出ている地域では外出を控えたり、妻と子供を実家に避難させた人もいるとしています。


韓国のMERSについて日本ではあまり報じられていませんが2015年6月2日現在、確認された感染者は25人内2人死亡。隔離対象者は700人近くになっていると報じられています。

MERSは発症した場合の致死率は30~40%と高い一方、感染力が低いとされています。しかし、最初に発症が確認された中東からの帰国者(68歳 男性)が初めて訪れた診療所の女性スタッフ、その後訪れた病院での医療関係者、同じ病室や同じ階の別の病室にいた患者に次々に感染・発症が確認されています。

最初の発症者と同じ病室にいた76歳(発症確認は5月21日)の患者を介護していた娘も発症しており、この人については病室で5時間前後の介護をした結果感染した疑いがあるとされています。さらにこの家族の長男(44歳)は5月21日の段階で体調不良を訴え25日に発熱しているにも関わらず中国に渡航し、結果的に中国で発症が確認され隔離されました。これにより同じ旅客機に乗り合わせた中国人(香港)3人が体調不良を訴えているとも報じられています。