MERS

韓国で25人が感染し2人が死亡しているMERSについて、韓国国民安全処は「数百万単位の人が感染して初めての緊急事態」とする趣旨の発言を行なっていたことが明らかになりました。ちなみにMERSに感染した場合の死亡率は40%前後と言われています。

韓国メディア、亜洲経済によると現在国内で3次感染者が出るなど広まりが懸念されるMERSについて、韓国国民安全処が現在は国家的な緊急事態ではないなどとする発言を行いました。

MERS「300万人感染しないと非常事態ではない」、韓国当局者が...:レコードチャイナ

記事によると 韓国国民安全処は2009年に流行した新型インフルエンザA(H1N1)の時の対応を例に「H1N1亜型(インフルエンザ)のときも、患者が300万人に達して初めて安全対策本部を設置した」などと説明し、国家の基準としては“注意”の段階であり中央災難安全対策本部は当面設置しない方針を明らかにしました。

つまりどういうことかというと、韓国としてはMERSの致死率を40%とした場合100万人の感染で40万人、300万人が感染したとすれば結果的に120万人が死亡するということになり、それまで政府は中央災難安全対策本部は設ける必要はないと考えているようです。

何か『街を作るシミュレーションゲームレベルの判断』と言わざる負えない対応なのですが韓国では感染者が出た病院(B病院などと呼ばれている)、地域、また感染経路など詳細が政府から発表されていないと言われており政府の対応に不満が高まっているといわれています。


韓国国民安全処とは2014年11月19日に発足した大韓民国国務総理直属の中央行政機関で同年セウォル号沈没事故をきっかけに国家的な大規模災害に対処するために設置されました。韓国国民安全処ではホームページにて国民に対し安全を呼びかける内容が掲載さているのですが、MERSに関係するニュースは1件も掲載されていません