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先月より韓国で感染拡大が広まっているMERSについて米科学誌サイエンスは韓国人の遺伝子の特性に原因があるのではないかといする分析を掲載しているようです。

科学界も注目し始めている韓国のMERS。6月5日現在、4人が死亡し感染者は41人、1600人あまりが隔離対象者となっているのですが、これまで知られていたMERSの感染例に比べ急速に拡散している理由について科学誌サイエンス(Science)は「医学界の通念を破っている」などと報じているそうです。

MERS拡散は韓国人の遺伝子と関係か、米サイエンス誌が分析掲...:レコードチャイナ

記事によると、サイエンス誌は拡散の原因として「韓国の最初の感染者が別のウイルスを持っていたか、韓国人がほかの国の人に比べてMERSウイルスに敏感に反応するのかもしれない」などと、韓国人の体質や遺伝子の特性にも何らかの理由があるのではないかとする見解を示しているそうです。

またサイエンス誌によると、「MERSは感染力が低い」などと言われている理由としては医学的にウイルスは人体の下部気道に感染する一方、この部位からは人体の外に排出されにくい特性があるためのようです。
しかし、今回韓国で広まっているMERSの感染力については、最初のMERS感染者(発症者)が訪れた3つ目の病院でこの感染者を5分間診察しただけの医師(50歳)が感染していることが確認されており、極めて感染力が強いと言わざる負えない状態になっています。

他にも同じ病室、同じフロア、医師、看護師などの二次感染意外でも既にどこで感染したのかも分からないような三次感染の例もあり「医学界の通念を破っている」という言葉がまさにその通りになりつつあると状況です。