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歯医者の治療で脳の記憶が揮発性メモリ状態になってしまったという男性が現れました。一体彼に何が起こったのか。どうやら現代医学では解決されていない未知の出来事が原因はないかと言われているそうです。

歯医者では歯の治療のために手術が必要なこともありますが、イギリスに住む男性「ウィリアム(仮称)」は、治療のために訪れた歯医者での処置がきっかけに、それ以降に起こった全ての出来事を記憶できないようになってしまったそうです。

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引用先には非常に長く経緯が書かれていますが、簡単にまとめるとイギリス出身でドイツのNATO軍に配属されていた兵士ウィリアムさん(仮称)が、歯根管の手術を受けるため歯科医で麻酔治療を行ったところ、その後一切の出来事が覚えられない部分的な記憶喪失状態になってしまったというものです。

手術は今から10年前の2005年に行われたもののこの10年間で唯一覚えているのは自身の父親の死くらいで、毎日「自分はドイツに住んでいて、今日は歯医者の予約がある」という日々を繰り返しているといいます。

手術後、男性の症状について詳細な検査が行われたものの目に見えるダメージ(例えば出血)等は確認されませんでした。同様の例は世界で5例報告されているもののきっかけは様々で男性の場合はたまたま歯の手術がトリガーとなってしまったと考えられています。

原因については記憶することに必要な脳内で分泌されるある種のタンパク質が彼らは止まってしまったと考えられており、想定されている記憶の保持時間も男性と同じおよそ90分程度とされています。しかし、これを正常に戻す薬や治療方法は無く治療は行えないそうです。