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カンボジアのある村の人々が料理の際に普段使っているというのはこの鉄の魚です。『料理の中に鉄の魚』など少なくとも日本では見聞きするものではないのですが、これがないとカンボジアでは国民病とも言えるある病になってしまうそうです。

カンボジアには、貧血を治してくれる魔法の魚がいる。と言ってもそれは生きた魚ではなく、鉄の塊だ。「調理時に鍋に入れるだけ」という手軽さに加え、現地の人に受け入れられやすいよう幸運のシンボルをモチーフにしたことが功を奏し、魚は順調に人々の間に広まっている。

WIRED.jp
伝染病を研究している研究者がカンボジアにて調査を行なった結果、なんと国民の半数近くが鉄分不足の貧血の症状を示していたことが分かったそうです。先進国では仮に鉄分不足の症状が現れてもドラッグストアに売っているサプリメントから簡単に摂取することができるものの、魚とコメ中心の食生活のカンボジアでは慢性的な多くの人が鉄分不足に陥っていたそうです。

そこで研究者は「Lucky Iron Fish」という『鉄の魚』を作り、料理の鍋の中に入れることでほどよい鉄分が放出されることで人々の貧血を防ぐことに成功。この鉄の魚はカンボジア以外でもアフリカや東南アジアの国々への拡大が計画されているそうです。

『鉄の魚』は元は自動車の部品だったということで、安価で製造することができさらに長期間使用できるということで注目を集めています。