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日本でいう『母さん助けて詐欺』(いわゆるオレオレ詐欺・振り込め詐欺)について同じく東アジア圏で多くの被害が出ているそうなのですが、中国のとあるメディアは台湾に中国人相手に詐欺を行う人間が約10万人いると報じているそうです。

Record Chinaによると中国共産主義青年団(共青団)の機関紙『中国青年報』は台湾人10万人が中国人相手に振り込め詐欺を行っているなどと報じているそうです。

台湾人約10万人が振り込め詐欺を仕事に、中国本土市民に大き...:レコードチャイナ

記事によると電話の詐欺被害を研究している陳偉(チェン・ウェイ)中国全国人民代表大会代表(日本で言う国会議員に相当する)によると、中国で被害が広がっている振り込め詐欺は2つに分けられると話しています。

1つは中国本土の中国人による詐欺で「もしもし、俺が誰かわかる?」など見破られやすい稚拙な手法を使う特徴があるといいます。もう1つは台湾からの詐欺で警察官や裁判官を装い、いわゆる劇場型詐欺を行う特徴があり一度に多額のお金を振り込ませるとのことです。これについて中国を狙う詐欺集団が台湾に大勢おり、その数は10万人に達するなどと話しているそうです。

何を根拠に10万人という数値が出たのかは謎なのですが、中国における振り込め詐欺被害は2010年の10万件から40万件に増加しているとのこです。ただ、台湾から発信されているから台湾人が関与しているとは言えず、実際に2010年にはタイから詐欺電話をかけていた台湾と中国人152人が逮捕されています。また日中韓で同じような詐欺が繰り返されていることについて韓国金融当局は「中国を拠点とする組織による国際的詐欺」と判断しています。