iFlex 2015

街中を走っている乗用車から1台何千万円もする高級車でも、車には4本の空気入りタイヤを使用しています。長らく大きな進化が無かった乗用車のタイヤついて近々『エアレスタイヤ』という新しいタイプが登場する予定のようです。

Hankook: エアレスタイヤによる高速走行試験に成功・商品化まであと一歩

ハンコックタイヤ(Hankook)は14日、同社が開発を進めているエアレスタイヤ(non-pneumatic tire)「iFlex」を使った高速走行試験に成功したことを発表した。

BusinessNewsline

韓国のハンコクタイヤによると2011年から開発していた『iFlex』というエアレスタイヤについて実際に耐久試験を行い「実用性を持っていることが証明された」などと発表しているそうです。

記事によると、同社が行った試験は時速130kmでの高速走行試験やジグザグ走行試験など一般的な空気入りタイヤで行うような試験と考えられており、その試験結果は明かされてないものの十分な実用性があるものだったとしています。

同社によるとエアレスタイヤは構造が単純で製造も難しくない他、従来の使用済みタイヤが引き起こす環境破壊も解決することができるとして次世代を担う戦略的商品と位置づけ開発を進めているそうです。今現在、何年後に商品化されるという見通しは発表されていないのですが、何れかの時期に一般販売することを目標に開発を進めています。

具体的な構造としては、従来のタイヤは内部に空気を充填することにより車体を支えるという構造になっていたものの、『iFlex』は空気の代わりにハニカム構造の素材を導入し車体を支えています。空気入りタイヤに比べ金属がほとんど使用されていないらしく、このタイヤを導入することで大半の車において燃費性能がさらに向上すると考えられています。

▼2013年に発表されたiFlex
iFlex 2013

ちなみにこちらは2013年に発表された同じiFlexです。今回発表されたiFlexとはデザインがかなり異なっているのですが、いったいこの間何があったのか。どうやらこのデザインや構造は廃案となったようです。