ヨーロッパオオヤマネコ_1

ロシアの動物園で生まれたヨーロッパオオヤマネコ(別名:シベリアオオヤマネコ)の子供なのですが、実は訳ありでメスの家猫がお母さん役をやっているそうです。

ロシアのノボシビルスク動物園で生まれたのは「ニッキー」と名まえの付けられたシベリアオオヤマネコです。しかし、生まれて間もなくニッキーの母親が育児放棄。これに困った動物園職員は大人の『家猫』を当てたところ、なんとシベリアオオヤマネコの赤ちゃんを育て始めたそうです。

また、ニッキーが小さかった頃は家猫も母乳を出していたとののことで、大きく育ったニッキーは子供なのですが代理の母親とほぼ同じ大きさになっているとのことです。



ちなみにロシアでは母親として家猫が入れられる以外も一緒に暮らすという例があり、サンクトペテルスブルグにあるレニングラード動物園では幼い頃から一緒に暮らしているという家猫とシベリアオオヤマネコを見ることができるといいます。



ヨーロッパオオヤマネコ

ヨーロッパオオヤマネコ

ヨーロッパおよびシベリアの森林に棲息するヨーロッパオオヤマネコはオオヤマネコ属最大種であり体長は80~130 cm、肩高約70cm。体重はオスでは通常18~30 kg、メスは平均18.1 kg 程度まで成長します。

かつてはヨーロッパ全土の山で見られる動物とされていたものの20世紀半ばまでに毛皮目的の狩猟が盛んになり中央および西ヨーロッパの大部分の地域で絶滅しているとのことです。