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12日夜に発生した天津大爆発について、事故の状況などを説明する市が開いた記者会見について、中国では毎回記者との質疑応答になると意図的に中継が遮断されるなど隠蔽を図っていると報じられています。

Record Chinaは中国紙『京華時報』が報じた内容として、天津爆発事故の6つの疑問として爆発事故の原因の他、市当局についてなぜ質疑応答を中継しないのかという記事を掲載しました。

<天津爆発>記者会見のテレビ中継、「質疑応答が始まると当...:レコードチャイナ

記事によると、事故の翌日午後4時半から開かれ天津市政府新聞弁公室が行なった記者会見では中国国営のCCTVと地元の天津衛視が生中継を行なっていたのですが、市当局が一連の救助内容や汚染調査報告を一方的に述べた後記者との質疑応答がはじまりました。
ここまでは特に問題なく放送されていたものの、記者が「何に引火して爆発が起こったのか?」と質問したところで中継が切り替わりスタジオに。CCTVの記者は「中継が止まりました」と説明したのですが、その後も中継は繋がることはなく歌が数曲流れた後、通常通りドラマが放送に切り替わったとのことです。



中継が途切れることはよくあることなのですが、実はどうやら意図的に質疑応答を放送させないという情報統制が行われている可能性があると指摘されています。記事によると、天津市当局は16日までに4回の記者会見を開き『生中継』として放送されているものの、質疑応答が始まるとタイミングよく中継が中止するという展開が続いているといいます。
現場の記者によると市当局にいくつか質問しても「分からない」「知らない」「担当者がいない」など全く応じていないとのことです。


今回の大爆発で明らかになった大量の化学薬品が保管されていることについて、これまで市側が把握していた関税統計の数値とは大きな差があるされており『密輸』が行われていた疑いがあるとされています。