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1995年にアメリカ空軍に配備された無人航空機『RQ-1 プレデター』について、2018年までに段階的に退役させる方針が発表されているそうです。

Technobahnによると航空宇宙サイトflightglobal.comの記事として、米空軍が現在運用している無人航空機MQ-1 プレデターを2018年までに全機退役させる方針を報じています。

USAF: MQ-1 Predatorを2018年で全機退役の方針・後継はMQ-9 Reaper - Technobahn

MQ-1は2018年までに現在運用されている古い機体から順に後継機『MQ-9 リーパー』に置き換えるとしています。MQ-1とMQ-9は何れもジェネラル・アトミックス社が開発した機体で、地上の遠隔操縦装置を含めそのシステムの互換性があり、機体の置き換えだけで運用を開始することができるとのことです。


MQ-1は当初『RQ-1』とされていたものの、 2001年2月21日に3発の対戦車ミサイルの実射テストを行い標的の停車した戦車に全弾命中させることに成功。以後は無人機を意味する「Q」から多用途を意味する『M』に名称が変更され『MQ-1』と呼ばれるようになりました。

記事でも書かれているように導入された360機について現在登録されているMQ-1は145機を数えるほどになっており、多くが失われていることが明らかになっています。原因については寒冷な気象条件下での操縦で失った機体が大半とされています。(後に寒冷仕様の機体が開発されています)

▼左:MQ-1 プレデター 右MQ-9 リーパー
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置き換えられるMQ-9は『RQ-1 プレデターB』の発展型です。形状は似ているのですが機体サイズは軒並み大型化され、搭載しているエンジンはMQ-1のレシプロエンジン115hp(86 kW)から950SHP(712 kW)のターボプロップエンジンに変更されています。
これに伴い飛行速度は2倍速く飛行でき、飛行高度も2倍、兵器等の搭載重量に至っては10倍になっています。