アンタレスロケット_1

アメリカの民間宇宙開発企業オービタルATKが開発しているのは改良版アンタレスロケットです。2016年に初打ち上げを目指している計画について現在も変更はないとする発表を行なっているそうです。

2014年10月29日、オービタルATKが運用しているアンタレスロケットは国際宇宙ステーションへの物資と搭載した補給船シグナスを打ち上げたものの、まもなく発射台に墜落。その後、事故の原因となったエンジンを取りやめ改良したアンタレスロケットの開発が発表されていたのですが、この初打ち上げは予定通り2016年初頭に行うと発表しています。

Orbital ATK: 改良版Antaresロケットを2016年初頭に打ち上げへ - Technobahn

▼2014年10月の打ち上げ


オービタルATKによると、改良版アンタレスロケットのメインエンジンについては改良前に使用していた旧ソ連製のNK-33(AJ26-62)2基からロシア製のRD-181 2基に変更しているとのことです。これも以前報じられた内容と同じなのですが、変更に伴いアンタレスロケットの第一段目の設計が変わっているとしておりロケット全体が大型化している可能性が指摘されています。

オービタルATKが今年3月に発表したものでは改良版アンタレス1号機は2016年3月に打ち上げを行うとしており、打ち上げ前に行う通常の発射試験は行わないとも発表されています。

▼旧アンタレスロケットのメインエンジンNK-33(AJ26-62)
アンタレスロケット

大きな変更点となったメインエンジン『NK-33』はソ連の有人月面着陸計画『L-3』で使用するロケットN-1Fのメインエンジンになる予定があったもので(参考)、爆発したアンタレスロケットを含めこれまでの打ち上げで使用していたのは全て40年以上前に作られ放置されたロケットエンジンでした。(ただし一部改修・改良が加えられているとのこと)
改良版アンタレスに搭載されるロシア製の『RD-181』2基は旧アンタレスロケットには十分すぎる推力があるもののロケット本体の仕様により2基搭載することになったとしています。

アメリカ製ではなくロシアのロケットエンジンを使う理由としてロシアのエンジンは極めて強力なものが多く、NK-33に至ってはケロシンと液体酸素を燃焼させるロケットエンジンとして現在も世界最高性能を誇っています。同じく最新のRD-191というロケットエンジンは真空中の推力が2,090kNとなっており、日本のH-IIAロケットで使用されるメインエンジンのおよそ2倍の推力があります。
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