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フランス紙によると首都パリで違法ハーブを吸わせるなどし催眠にかけ高齢者の自宅から金品強盗をしていた中国人2人が逮捕されました。

仏紙『ル・パリジャン』によると今月1日、パリ当局の発表としてはパリ市内で催眠術を行い自宅にまで案内させた後、金品を差し出すよう命令するという強盗を繰り返していたとして中国人の女2人を逮捕、協力者1人を拘束したと発表しています。

中国人がパリで新手の強盗、お年寄りを「催眠にかけ家まで案...:レコードチャイナ

記事によると逮捕されたのは中国国籍40代と50代の女2人で、パリ市内で観光客を装い道を聞く振りをしてターゲットに接近。人が少ないところに誘導したところで「健康に良く魔除けの作用がある」などと植物の臭いを嗅がせ催眠術をかけていたとのことです。その後、女2人はターゲットに自宅まで行くよう指示し金品を差し出すよう命令するということを行なっていました。
被害者は何れも高齢者で、中には10万ユーロ(およそ1300万円)相当の被害にあった例も報告されています。

女2人はパリ市内のホテルにいるところをパリ当局が拘束。室内からは成分不明の医薬品の他器具が押収されたとのことです。

この件について中国当局からフランス当局に同様の行為で強盗を繰り返す犯罪グループがフランス国内に潜伏していると情報があり捜査を行なっていたといいます。犯行の手口として女らはこの薬品(ハーブなどの違法薬物)を使用しそれを嗅がせることで催眠状態に陥らせていたと考えられています。
女らはスペインやメキシコなどの渡航歴があり現地でも同様の犯行を繰り返していたとされています。

『催眠術』をかけた犯罪も

今回の事件とは無関係なのですが、ハーブなどの薬物を使い催眠状態に陥らせる手口以外でも実際に催眠術を行い金を騙しと取るという犯罪が過去発生しています。 
2011年、ロシアで実際にあった例として、催眠術師の男が銀行の中にいる高齢者に「自分にはお金が必要なんです、助けてください」と話しかけたあとに催眠術をかけ、お金を引き出させ奪うという行為を繰り返していました。信じがたい犯行なのですが、被害者が覚えているのは男に話しかけられたまででお金を引き出し渡すまでの流れは一切覚えていなかったとされています。

同様の催眠術犯罪はインドやイタリア、アメリカでも確認されているとのことです。