CST-100_1

ボーイングが開発したアメリカの次世代有人宇宙船の1つ「CST-100」について、呼び名を「Starliner(スターライナー)」とすることが決定したと報じられています。

国際宇宙ステーションなど低軌道へ宇宙飛行士を打ち上げる契約を勝ち取った企業の1つ、ボーイングは自社が開発した次世代宇宙船『CST-100』についてその呼び名を『スターライナー』に決定したと報じています。

Boeing: 開発中の次世代有人宇宙船の名前を「スターライナー」に決定 - Technobahn

ボーイングらしい名前がつけられたこの宇宙船は、CCDevという要はNASAが今後国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士輸送は民間企業にまかせ一方でそれを支援するというものになっており、ボーイングと同じくアメリカのスペースX(ドラゴン宇宙船)の2社と契約しています。

スターライナー



CST-100ことスターライナーは航空大手ロッキード・マーティンが開発しNASAが使用する次世代宇宙船『オリオン』宇宙船と同じカプセル形状の機体です。サイズとしてはオリオン宇宙船よりも若干小さいとされているもののオリオン宇宙船のように地球軌道の外を飛行する能力が無く生命維持装置等が小型化されているため、内部の空間はそれほど変わらないと言われています。

乗員はスペースシャトルと同じ最大7名。宇宙船本体は10回程度再使用することができます。打ち上げについてはロッキード・マーティンとユナイテッド・ローンチ・アライアンスが運用するアトラスVを使用します。着陸は陸上への着陸となりパラシュートで降下後、底にあるエアバックを展開し衝撃をやわらげるという方法がとられます。

ボーイングによるとスターライナーによる有人打ち上げは2017年12月までに行うとしています。

▼スターライナーの内部構造
CST-100
 Photo:www.floridatoday.com