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毎日のように発生する凶悪犯罪。中国政府によると国内で発生する殺人事件件数はドイツやスイスと同じくらい低い水準としているものの国内からは疑問視する声が多く寄せられているとのことです。

2015年9月24日、南方都市報によると、中国共産党中央政法委員会の孟建柱(モン・ジエンジュウ)書記は23日、治安に関する作業会議で、「中国の殺人発生件数は治安の良さで定評のあるスイスと同水準だ」と述べた。 

Record China
中国政府によると主要国の昨年の人口10万人当たりの殺人発生件数は0.7件としており、これはドイツ、スイスの0.7件と同じく世界最高水準の低さだとしています。(ちなみにイギリスが1件、フランスが1.2件、カナダが1.4件、インドが3.3件、米国が3.8件、ロシアが9件、ブラジルが26.5件とのこと)

しかしこの発表について中国内からは「政府発表は大体反対に考えておけばよい」「失踪しても事件扱いされないケースも多い。殺人件数が少ないのも当然」などと大半が数値を疑うものだったとしています。

中国で発生している殺人事件についてはアメリカに比べるとそう報じられることはなく、事故等に比べると圧倒的に少ないという印象を受けます。これは単純に日本にまで入ってくるような内容ではないためとかんがえられるのですが、日本人としては実際のところはよくわかりません。

ちなみに、日本はどうなのか調べたところ2011年 国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)によると10万人あたりの殺人件数は0.3件(108カ国中105位、平均は9.2件で中国は統計内に入っておらず)、2012年 世界保健機関(WHO)が発表したものによると0.4件(194カ国中193位、平均8.7件)、中国は1.1件となっています。

参考:世界・人口10万人あたりの殺人件数ランキング(UNODC版) - 世界ランキング