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第5世代戦闘機を実戦配備しているアメリカ。今も多くの国がステルス技術を開発しているのですが、実は航空大手ボーイングは今から50年以上前の1960年代にこれまで知られていなかったステルス技術を開発していたことが明らかになりました。

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アメリカの情報サイト『Foxtrot Alpha』はこれまで公にされていなかったボーイングのステルス機開発として、1960年代初頭には既に「Quiet Bird」というプロジェクトで開発が進められていたと明らかにしています。

Boeingが1960年代初頭に開発を進めていた幻のステルス機、映像が初公開 - Technobahn

記事によると、具体的にQuiet Birdがいつごろから開発が進められたのかは不明としながらも1962~1963年には1/2モックアップモデルを作成しボーイング社のウィチタ施設にてレーダー反射の試験が行われたとしています。結果は満足のいくものだったとされており、同社は実際に人が乗り飛ぶことができる機体の開発まで構想を練っていたといいます。

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▲V字尾翼の採用。当時では非常に珍しい形状と考えられ、ノズル付近の形状は現代の無人航空機UAVやYF-23に似ています。またノズルの下側が出っ張っているのはYF-23と同じように地上からの熱探知による攻撃を防ぐためのものと考えられます。

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▲また興味深いのはインテークと呼ばれる空気取入口です。この形状はステルス無人航空機として開発されていたX-47Aとほぼおなじ形状をしています。

しかし、米国防総省は当時ステルス戦闘機というものに対しほとんど興味がなく、試作機を開発する予算が獲得できなかったことでQuiet Bird計画は開発資料を含め全てが破棄されたといいます。この時、1970年代に入っていました。

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その後、アメリカで本格的にステルス機の開発が進められたのは1970年代中期以降で、これにより世界初の実用的なステル攻撃機『F-117』で知られる航空機が生まれることになります(ただしボーイングではなくロッキード製)。なぜ急にステルス機の開発が盛り上がったのか、その背景にはミサイル技術が急速に発達したベトナム戦争や第四次中東戦争で多くの航空機を損失したことも理由の1つとされているようです。


ステルス技術が1960年代初頭に誕生していたことには驚くばかりなのですが、この計画が失敗した理由はあまりに時代を先取りしすぎていたために『理解を得られず失敗した』というよくある話とまとめられています。これは航空機ではよくあることで、今は当たり前の『ジェットエンジン』についても黎明期はまともに取り扱われなかったという歴史があります。

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