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フランスの航空会社、エールフランスは赤字経営を理由に2900人あまりのリストラを発表したところ、これに激怒した労働組合員らが暴徒化し、人事担当者ら2名が襲撃を受ける騒ぎがあったと報じられています。

AFP通信など複数メディアによると、今月5日航空会社としては世界4位のエールフランスは企業全体で2900名の人員削減案を発表したことを受け6日、シャルル・ド・ゴール空港にある本社に労働組合員らがなだれ込み会議をしていた幹部らを襲撃する出来事があったと報じています。

エールフランス従業員、幹部を「リンチ寸前」に リストラ案に反発 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News
Air Frace: 2900名の人員削減を発表・怒った労働組合員が暴徒化して重役を暴行 - Technobahn

記事によると、襲撃を受けたのは人事担当マネジャーのザビエル・ブロセタ氏と「長距離線を10%削減する」という発表があったことから長距離便部門責任者ピエール・プリソニエ氏の2人です。2人は警備員に連れられ別の施設に移されたもののスーツやシャツはズタボロ状態になっており、幹部がフェンスをよじ登り逃げる様子が撮影されるなど緊迫した状態になっていたと報じられています。



エールフランスは2011年により経営難に陥っており、この発表を行う前に労働時間の延長を含む案をパイロット側に提案していたといいます。しかし、この条件は受け入れられず今回のリストラや機体の削減を含む案が発表されました。

2900名の内訳については2017年までに地上職を1700名、キャビンスタッフを900名、そしてパイロットを300名としており、エールフランスが保有する96機のうち6%にあたる14機の削減を行うというものになっています。