PW1000G

現代社会に必要不可欠な大型航空機。その大半が2基から4基のジェットエンジン(ターボファンエンジン)を搭載しています。しかし、そこから発せられる騒音は相当なものなのですが、大手プラット・アンド・ホイットニー社は従来型よりも騒音を7割も低減させること成功した新型エンジンを製造しています。

2015年が終わるまであと数か月を残すのみとなりましたが、旅客機の世界ではその数か月の間に従来にはなかった新しい機構を備えたジェットエンジン「ギヤードターボファンエンジン(GTFエンジン)」を積んだ機体の初就航が予定されています。

GIGAZINE
現在多くの飛行機や戦闘機に採用されているエンジンはターボファンエンジンというものです。このエンジンはジェットエンジンの一種で、他には主にプロペラ機に使用されている『ターボプロップエンジン』、現在はほとんど採用されおらず超音速機などに搭載されていた『ターボジェットエンジン』がありあます。

さて、今回の新型ターボファンエンジンは従来型のそれと何が違うのかという点について、“ギヤード”ターボファンエンジンと呼ばれているように違いは大きくギア(歯車)の有無となっているようです。

▼エンジンに搭載されたギア(直径50cm、重量100kg)
PW1000G Fan Drive Gear System

このエンジンを30年に渡り研究開発したのはF-22やF-35など軍用機をはじめ数々の航空機エンジンを開発しているプラット・アンド・ホイットニーです。ギヤードターボファンエンジンはこれまで同軸上に置かれた複数のファン・タービンが同じ回転速度になっていたものに“ギア”を入れることで逆回転させるなど異なる回転速度に変化させ、最も良い回転速度にするなど工夫することで高効率エンジンにできたというものです。



外見は従来型とほぼ同じで素人には見分けがつかないのですが音は私達の耳でもハッキリ聞き分けることができます。この動画は滑走路から飛び立つ旅客機のエンジン音をそれぞれ録音したものですが(赤は従来型、青はギヤードターボファンエンジン)ご覧のとおりの差となっています。

このエンジンは『プラット・アンド・ホイットニー PW1000G』としていくつかモデルが開発されており、この旅客機エアバスA320(A320neo)が今月初めて就航するとのことです。

PW1000Gシリーズについては三菱リージョナルジェット、MRJにも採用が決定しておりこのエンジン音は今後みなさんの耳にも入ることになりそうです。
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