MRJ

三菱航空機が開発した三菱リージョナルジェット「MRJ」。2基のターボファンエンジンを搭載した国産ジェット旅客機とされているのですが、エンジンをはじめ外国で生産されたものがあるとして中国では『純国産(純日本産)』ではないと話題になったそうです。

三菱航空機を筆頭に開発・製造が進められている小型旅客機『MRJ』。リージョナルジェットとは最近は客席数が100人以下50人以上の小型ジェット機のことを指す機体でMRJもこの種類に属します。

日本国産旅客機MRJが純国産ではないと中国ネットで話題に=「...:レコードチャイナ

MRJについて一部『純国産』との表現がされていることについてRecord Chinaによると中国の掲示板で「ハハハ!日本国産旅客機といっても世界各国の部品の寄せ集めじゃないか」などというスレッドがたてられ多くのコメントが書き込まれていたといいます。

実際のところMRJは純国産ではないのかという点について事実として『純国産』ではありません。2014年10月に掲載されたニュースサイトの記事によるとMRJについてはその部品の7割が外国産の部品で国産化率30%前後となっています。この30%がどのくらいのものかというと新型のボーイング787型機が登場した時「日本製が多く使用され準国産機だ」云々という表現がされていたのですが、ボーイング787については米国産化率35%となっておりMRJはこれ以下の数値になっています。

また、最も開発が困難な2基のターボファンエンジンについてはアメリカのプラット・アンド・ホイットニー社製となっており最新のギヤードターボファンエンジンによりMRJが誇る高い燃費性能と騒音の低減効果が実現することができました。(参考)

このスレッドには「今どき純国産なんてあるのか?」 、「スレ主はグローバル化って言葉を知っているのか?」 飛行機だけじゃなく、携帯電話やパソコンだって同じだよ」などとコメントが寄せられたとされています。
ちなみに中国では今年1月に国産ジェット旅客機「ARJ21」が航空会社に引き渡されており、こちらの機体はMRJと同じ種類に位置しており競合する機体となっています。