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中国メディアによると広東省広州市の駅に西洋人の物乞いが現れ1日あたり1000元、約1万9000円ほど稼いでいると報じています。

中国メディア『観察者網』はここ最近、広東省広州市の広州駅にいるある物乞いが話題になっていると報じています。

中国広州駅に西洋人の物乞いが現れる=「中国人は外国人に甘...:レコードチャイナ

記事によると、広州駅で市民らから物乞いをしているのは『ビクター』と名乗る西洋人で取材によると25歳のポーランド人だといいます。彼はアジア旅行を計画し3ヶ月前に500ドル(約6万円)を手に旅だったものの2ヶ月前に北京に到着したところでお金がなくなり広州市までたどり着いたといいます。

彼は広州から昆明に行くためのチケット代を得ようと物乞いを始めたとしているものの広州駅の清掃員によるとかれこれ10日以上座り込んでおり、彼が集めるお金は1日あたり1000元(およそ1万9000円)を超えているのではないかと話しているそうです。

地元警察も彼の存在は知っているものの取り締まる法律も存在せず誰かに迷惑をかけているわけでもないため立ち去るよう警告するだけとなっているそうです。

ちなみに、中国の大卒者の初任給は9万円~10万円とされています。

中国と物乞い

ビクターという人物がプロの物乞いなのかどうかは定かではありませんが、中国では実際にプロの物乞いが存在しています。例えば数年前に話題となった『周飛』という人物がいるのですが、当時彼は中国全土を飛行機で巡りその土地で物乞いを行っており、メディアの取材に対しては「俺は乞食。みんなが信じようが信じまいが、俺は物乞いする乞食!」、「この物乞いの方法で有名になりたい」などと口にしています。

▼周飛氏
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そんな彼に対して街の人は「家を出て見知らぬ地で暮らすのは大変。少しでもたしになれば」などと謎の同情でお金を入れているといいます。ちなみに彼が着こなすスーツは1着4000元、現在の価値で約8万円するという高級なものを着ていました。

中国ではこの同情に目を付け物乞いの商売を行っている人が大勢おり例えば、宮観西山万寿宮という記念日には数十万人が訪れる観光地では「臨時救援スポット」などと文字が付けられた檻の中に100人の物乞いが入れられていた例や、人が多く行き交う国際空港には集団の物乞いが存在し航空機を乗継その場その場で物乞いでお金を稼ぐ人も存在しています。(参考)

もちろん反社会的勢力も目を付けており同情をかいやすい子供を使うため拉致したうえ顔や手足を刃物で傷つけられ物乞いにさせられる例も多発しています。