RQ-4B

アメリカ空軍などで採用されている大型の無人偵察機RQ-4 グローバルホークについて、米国防総省によると日本が要求していた3機についてこの販売が承認される見込みであると発表しています。

ロイター通信など複数メディアによると、日本政府が2010年頃より航空大手ノースロップ・グラマンのRQ-4Bグローバルホークの3機導入を検討していたことについて、米国防総省はこの内容を承認したとしており今後米議会の承認を経て具体的な交渉に入ると報じられています。

米国務省、日本への3機のドローン販売を承認 | Reuters

日本政府の導入計画については民主党政権が2016年以降の導入を検討し進められていたもので、導入理由については中国と北朝鮮への監視・計画能力の向上としています。当初4機必要とされていたものの1機減らされ現在は3機を導入するという計画で、平成27年度までの自衛隊の規模や装備を示した中期防衛力整備計画(中期防)で同機の導入が盛り込まれてアメリカ側との話が進められていました。

記事によると契約総額は12億ドル、約1470億円でこの中にはRQ-4B グローバルホークホーク本体(センサー類を除く額として1機25億円前後といわれている)をはじめパーツ、装備、訓練施設など必要な地上設備をすべて含めた額になります。



RQ-4B グローバルホークホークはノースロップ・グラマンが開発した大型の無人偵察機で1998年2月に初飛行、2004年11月に運用された最新の機体です。アメリカ以外ではNATOで運用する計画の話しが進んでいるとされるだけで韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドが興味を示していたり契約の話があったとされるものの導入には至っていません。
ドイツは2010年にテスト配備されたものの2013年にキャンセルされました。日本には米軍(グアム所属)のものが三沢基地に配備されています。

機体の特徴としては全長13.5m、全幅35.4m、最大離陸重量は約12トンで武装をしていない純粋な偵察機です。飛行性能としては旅客機が飛行する地上9km前後よりも高い地上18km前後を飛行し巡航速度は648km/h、航続距離は2万km以上です。飛行し連続して30時間運用が可能とされています。具体的な偵察能力は明らかにされていないものの最大で約560キロ先まで見通す偵察能力があるとも言われています。