ゼニート3F_1

低軌道への打ち上げは最も安く行うことができるなどと言われるゼニートロケットシリーズ。その派生型として最新型の3Fが打ち上げられたものの、政治的な問題により今回で最後になる可能性が高いと言われているそうです。

ロシア連邦宇宙庁は2015年12月11日22時45分(日本時間)、気象観測衛星「エレークトラL」2号機を搭載した「ゼニート3F」ロケットを、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。ロケットは順調に飛行し、衛星を所定の軌道に投入して打ち上げは成功した。ロシア連邦宇宙庁によると、衛星の状態も正常だという。

sorae.jp
旧ソ連圏、カザフスタン共和国にて今月11日夜に打ち上げられたのは『ゼニート3F』と呼ばれるロケットです。あまり耳にすることはないロケットなのですが、ゼニートロケットは1985年に初めて打ち上げられてから今まで83回の打ち上げ実績があります。(打ち上げ成功は70回)

▼今回打ち上げられたゼニート3Fロケット
ゼニート3F

ゼニートロケットは元はソ連版スペースシャトル『ブラン』の打ち上げに使用したエネルギアの補助ブースターで、これに2、3段目を追加したロケットになります。ゼニート2は国際宇宙ステーションが周回する低軌道への打ち上げに特化したようなロケットです。その後エンジンを改良したゼニート2Mが開発され2Mに3段目を追加したものが中高軌道打上げロケット、ゼニート3Fになります。

現在ロケット本体はウクライナのユージュマシュ社で生産されているものの採用されている第一弾エンジンは最も強力な液体燃料ロケットエンジンとして知られるRD-171で、これがロシア製となっています。現在、ウクライナはクリミア半島を機に親ロ派及びロシアと政治的にも対立しており今後の打ち上げが行われるのかは未知数となっています。

▼RD-171 4つのノズルが付いているもののこれ全体が1つのエンジン。
RD-170

このエントリーをはてなブックマークに追加