F-35

F-35の開発・製造を行っているロッキード・マーティンは数週間前にF-35Aを使用した空中での機関砲発射試験を初めて実施したと発表しています。

ステルス戦闘機として既にお馴染みのF-35。この機体に関しては航空自衛隊にも採用が決定しているのですが、同機に搭載されている固定武装のGAU-22/Aという25mm機関砲に関して、初めて飛行時の射撃試験が行われたとロッキード・マーティンが発表しています。



こちらが先日公開されたばかりの空中での射撃試験です。F-35Aにはコックピット左後方にGAU-22/A機関砲1門を搭載しています。この機関砲については2015年6月2日に地上試験にて射撃試験が行われていました。

▼地上試験の様子


GAU-22/AはF-35向けに開発された(今のところ)専用の機関砲となっています。これは『AV-8B ハリアー II』というアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『トゥルーライズ』に登場した攻撃機に搭載されていた『GAU-12/U』という機関砲の発展型となっており、GAU-22/Aはサイズが20%小さくなり、重量が40ポンド(約18kg)軽量化されています。

▼GAU-12/U


GAU-22/Aの試験が行われたということで既に100機あまりが量産され一部は試験的に配備されている機体にも即日使用できるようになるのかと思いきやそうではなく、コントロールソフトウェアの調整が必要だとしてこの配備が終わるのは2019年(予定)とのことです。

機関砲に今後3年~4年も調整も必要だということに関しては理由がわからないのですが、米空軍は同機の運用開始日を2017年12月を予定しており少なくともこれまでには間に合わないことは確実と言えます。