F-35

日本で40数機の実戦配備が予定されているF-35について、昨年12月中旬から日本国内で量産モデルの生産が開始されたと報じられています。(写真はオーストラリアのF-35)

sorae.jpによると、F-35を中心的に開発しているロッキード・マーティンは2015年12月15日、愛知県名古屋市にある最終組立・検査(FACO)工場においてF-35の組み立てが始まったと発表しているそうです。

F-35戦闘機、日本での生産が開始 2017年に航空自衛隊へ引き渡し予定 sorae.jp



航空自衛隊の次期主力戦闘機として老朽化したF-4EJ改の後継としてF-35が選定されているのですが、この機種についてはアメリカのロッキード・マーティン社の工場で作られたものだけではなく、愛知県名古屋市にある三菱重工小牧南工場で生産された多くの機体が日本の航空自衛隊に導入されます。

記事によると日本が導入する42機のうちロッキード・マーティンの工場で造られ引き渡される機体は4機で残りの38機は名古屋市の工場で生産されます。またこの工場については韓国やオーストラリアなどアジア、太平洋地域で運用されるF-35の整備拠点として使用されるとのことです。
日本向けのF-35については来年2017年に初号機が引き渡される予定となっています。

▼製造現場(ロッキード・マーティン)、写真は100機目の機体
100th F-35 in Final Assembly

ただ、このF-35については戦闘機としての能力は完全に発揮することはできません。例えば搭載されている機関砲についてもコントロールソフトウェアの調整が残っており実戦で使用できる完成度になるには2019年以降と先日発表されたばかりです。(参考)

F-35の機体価格についてはタイプごとに差があるのですが自衛隊に採用されるF-35 Aという空軍型では最も安い9,330万ドル(112億円)となっており、今後素材や製造工程が見直される計画がありおよそ1000万ドル(12億円)程度の削減が可能になるとしています。航空自衛隊としては最終的に合計100機前後を配備する計画があります。

F-35A Lightning II