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最近、ゲーマーを中心に話題になりつつあるヘッドマウントディスプレイについて、Aveganという企業はディスプレイを見るという方式とはことなるヘッドフォン一体型の網膜投影型ヘッドマウントディスプレイを発表しました。

アメリカで開催されているCES 2016という世界最大のデジタル関連の展示会にてAvegant社は「Avegant Glyph」というヘッドフォン一体型のヘッドマウントディスプレイをまもなく販売を開始すると発表していると報じられています。

Avegant: 新方式のヘッドマウントディスプレイを発表・光軸を直接網膜に照射することで映像を表示 - BusinessNewsline

記事によるとこのヘッドマウントディスプレイはOculus Rift(参考)のようにディスプレイに映しだされた高精細な映像をレンズで拡大して見るという方式ではなく、人間の目に直接映像を投影するというデジタルプロジェクターの映写方式の一つとなるDLPに似た原理を利用しているといいます。



Oculus Riftの場合はみなさんが使用しているスマホと同じような液晶が用いられており、レンズを通し拡大することでドットや液晶パネルを構成する格子状の枠が見えてしまうという避けられない欠点がありました。しかし、網膜投影型にすることで このような粗が少なく、人間が自然の光として見えるような調整も可能になり極めて自然な映像として認識できるとのことです。ただし、網膜投影型では投影される光が網膜から外れると何も見えなくなるという技術的に解決が難しい点も存在します。

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また網膜に投影するということで安全性は問題ないのかという点についてはOculus Riftのようなレンズなどの光学系がないため眼球への負担は少ないとしており、光による身体的な副作用は確認されていないと説明しています。

同社によるとOculus Riftの販売価格を見て発表したようで価格は699ドル、今週中に予約した人に関してはOculus Riftと同じ599ドル(送料込み)で販売するとしています。

性能としては解像度は片目あたり1280x720でリフレッシュレートは120hz。ただし、Oculus RiftのようなAR(仮想現実)機能は無いとしておりOculus RiftのようなPCゲーム向けの製品とはかなり異なっています。予想では映画館のスクリーンが目の前に広がるような一般的なヘッドマウントディスプレイとほぼおなじものの考えられます。