ハリアー

アメリカの軍事系情報サイトは台湾空軍がF-35Bに代わり、ボーイングの攻撃機『AV-8B ハリアーII』の取得に関する記事を掲載しています。

詳細は不明なのですが、アメリカ海兵隊で今後導入が進むF-35Bについて置き換えられるAV-8B ハリアーIIを取得し実戦配備する計画があるとアメリカ国防総省が認めたとする記事を掲載しています。

Despite Pressures From China, Taiwan Might Procure Harriers

台湾は以前からAV-8Bの取得に関する動きはあったものの、2013年以降は同じく垂直離着陸可能なF-35Bの導入を検討するようになったとしています。しかし、過去F-16という戦闘攻撃機の導入は政治的な理由を含め導入が失敗しており、F-35Bについても米政府は認めないとしており、中古のAV-8B ハリアーIIならば取得は可能ではないかと考えているそうです。



何故垂直離着陸機なのかという点については中国との何らかの紛争が発生した場合、中国軍は戦闘開始から数時間以内に空港や軍用滑走路を破壊すると台湾側は考えているそうです。これは通常機の運用が不可能になるとを意味しており、AV-8Bであればより内地で運用することができ垂直離着陸や短距離離陸を行えるで一定の航空戦力を確保することができると見ているそうです。

ただ、AV-8Bの空対空戦闘能力が低く、中古で老朽化していることを考えると改修、維持コストが高くなるため台湾が将来同機を導入することに対して否定的な意見も出ているとのことです。


AV-8Bは主に海軍で運用されている機体でアメリカでは真っ先に敵地に乗り込む海兵隊が運用しており、イギリスやスペイン、イタリアでは軽空母に艦載機として運用されています。その最新型のAV-8B+ ハリアー II プラスは主に高高度からの攻撃任務を主としており各種誘導弾を携行可能で他には空対地、空対艦、そして不得意ながらも空対空ミサイルを搭載し空中戦を行うことができます。
また固定武装としてGAU-12U イコライザーという25mm機関砲がありこれを軽量化したものはF-35シリーズに搭載されています。