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今月3日、韓国・仁川国際空港のリニアモーターカーが運行開始したものの開通式からわずか8分で故障した件についてこのリニアは過去に600件を超える不具合が確認されていたことが明らかにました。

仁川国際空港から龍游間まで6.1kmを運行する仁川空港磁気浮上鉄道が開通したものの開通式からわずか8分、終点駅の300m手前で車体と線路がぶつかったことで緊急停止し車両からは相当な煙が上がるなど火災寸前とも言える重大な問題が発生していました。

韓国のリニアモーターカー開通、運行開始わずか8分で止まる=...:レコードチャイナ

一方、韓国の国土交通部関係者によると「終着駅進入前のカーブで速度制限(35km/h)を約3km/hオーバーしたため安全のため急停車したのではないか」と話しているといいます。(参考)

今回事故を起こしたリニアモーターシステムについて、実は2014年7月までに行われた試験運転で車両や通信、路線そのものの欠陥など651件の問題箇所が見つかっており2ヶ月後に開業の無期限延期決定していたといいます。しかし韓国の復興院は特に重大な1/3については改善し残りの2/3については安全性には問題はないとし運営する仁川交通公社に対し営業運行を早めるよう働きかけを行っていたと言われています。

ちなみに緊急停止した車両には国土部二次官など来賓やイベント関係者40人あまりが乗車しており、緊急停止や煙が出た以外にも駅に停車せずそのままスルーするなどやりたい放題な運行をしていたとされています。複数の不具合はその後どうなったのかは不明なのですが、運行開始を決めた関係者らは身を持って車両の不備を知ることになったのではないのでしょうか。