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去年も深刻な大気汚染に見舞われた中国。とあるイギリス人が中国の大気汚染に目をつけ自国の空気を売ってみたところこれまで180本も売れるという謎の商売が報じられています。

中国の国営通信社『新華網』によると、とあるイギリス人がイギリス国内で採取された空気を中国向けに売ったところ180本売れたという記事を掲載しています。

英国産空気を1万3000円で中国人消費者に販売、すでに180本の...:レコードチャイナ

記事によると販売されているイギリスの空気は1本580ミリリットル入りのもので価格は80ポンド、なんと日本円にして約13,000円もするというびっくり価格なのですがこれまで180本売れたととのことです。販売しているイギリス人によると、この空気は屋外で採取したものを詰めているらしく、虫や雑草が入らないように棒の先端に容器を括りつけ10分かけて新鮮な空気を採取したものだとしています。
イギリス人によると高級路線をアピールしており「贈り物に向いている」などとも話しているといいます。


実は中国では空気を買う人がこれまでも報告されています。昨年9月にアメリカ人のモーゼス・ラムという人物が「バイタリティ・エア」という会社を設立しロッキー山脈の国立公園で採取した圧縮空気をオンラインショップで販売したところ中国人が相次いで購入。なんと3ヶ月で900本も売れるというヒット商品になったと報じられていました。

日本人からするとあまりにバカバカしい商品なのですが、中国ではそれほど大気汚染が深刻であり真剣に考える人が多いという現れでもあります。中国国内では過去に河南省の山間部で採取された空気を市民らに無料で提供するというイベントを開催したところ多くの人が訪れたとも報じられています。

▼袋詰された山間部の空気を吸う市民
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日本では中国人の爆買いということで家電等を大量購入していく人が多く報じられていましたが、このような商品を売ることが難しい観光地では現地の空気でも詰めて売れば一儲けできるかもしれませんね。