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アメリカのボストン・ダイナミクスが開発しているヒューマノイド「アトラス」について大幅に仕様を変更した最新型が公開されました。このロボットでは荷物を持ち上げたり転倒に対応するなどより実用型に仕上がっていると考えられます。

ヒューマノイドや4足歩行ロボットの開発で知られるボストン・ダイナミクスはYoutube公式アカウントにて現在開発中という2足歩行ロボット「アトラス」の最新型を公開しました。このアトラスこれまでのものに比べ小型化しており外部電源に頼らず自立して稼働する様子が撮影されています。



初代ビッグドックの動画を思い出させる雪の上を歩行するアトラス。従来のロボットは上半身を固定しながら歩くという見るからにぎこちないものが多かったのですが、新型アトラスについては人間のように自然に両手を振りながら歩行する仕様になっています。そして優れが姿勢制御技術は今更言葉にして言うまでもありません。

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上の10ポンド(約4.5kg)の荷物を持ち上げ棚に収めるという作業、下はわざと荷物を落とさせ追跡させるという作業を撮影したものです。何れも非常にバランスの崩しやすい行為なのですが転倒はしていないようです。

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そしてボストン・ダイナミクスではお馴染みのロボットにいじわるをするシーンです。今回は“蹴り”を入れるのではなく後ろから突くという方法が行われました。床には厚めのマットが敷かれているのですが顔面からの転倒でも故障することはなく素早く立ち上がり歩行を開始しています。


ボストン・ダイナミクスはロボット開発を行っている企業でマサチューセッツ工科大学からスピンアウトして1992年に設立されたベンチャー企業です。元MIT教授で現ボストン・ダイナミックスCEOのマーク・レイバート博士は、1本足で跳躍する「3D One-Leg Hopper」をはじめ跳躍したり宙返りしたりする脚型ロボットを開発したことで非常に有名です。
レイバート博士のロボット工学の技術はSONYが過去に開発していたAIBOやSDR-4にも導入されています。

また同社は2013年にグーグルにより買収されています。 当時グーグルはロボットや関連技術を開発する企業7社を買収しており、その一つがボストン・ダイナミクスになります。