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インターステラテクノロジズ株式会社によると北海道で行われた試験場にて液体燃料ロケットエンジンの燃焼試験を行ないこれに成功したと発表しています。同社は弾道飛行を目指す宇宙船用ロケットエンジンを開発していくとのことです。

今月4日、インターステラテクノロジズ株式会社が開発した推力10kN(約1トン)の燃焼試験を行ない50秒の燃焼試験に成功したと発表しました。

Interstellar Technologies Inc. » 1トン級エンジン50秒燃焼実験に成功



記事によると、試験は北海道大樹町にあった元防衛省エンジン試験場跡地を利用して行われたもので開発したエンジンは推進剤にエタノール、酸化剤に液体酸素を使用した液体燃料ロケットです。同社は経済産業省の「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)」の一環として開発を行っているもので、将来的に弾道宇宙旅行を目指す宇宙船に搭載するメインエンジンに利用を目指すとしてます。

同社は2003年5月19日に設立された企業です。2016年にはSNS株式会社を併合に吸収合併し現在の新・インターステラテクノロジズ株式会社となり本社は東京から燃焼試験が行われた北海道広尾郡に変更されました。ロケット開発を主な事業として燃焼系・機械系・電気電子系と幅広く設計・加工・試験を行うという日本の民間宇宙開発としては草分け的企業となっています。

1トン級エンジンとは

ちなみに推力10kN(約1トン)エンジンがどのくらいのものなのかという例えとして、同じコンセプトで地上100kmの宇宙旅行を目指しているヴァージン・ギャラクティック社『スペースシップツー』の場合、搭載されているエンジンは270kNの出力があるRocketMotorTwoを搭載しています。