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太陽系を公転する惑星は現在8つとなっていますが、ここ最近注目されているのは未知の第9惑星の存在です。米大学の惑星天文学者によると、太陽系の外側を公転するいくつかの天体の軌道から何らかの惑星が存在している証拠を見つけたと発表しているそうです。

水金地火木土天海冥の最後こと冥王星が「太陽系外縁天体に属する準惑星」に分類されてから、我らが太陽系の惑星は8個ということになっています。さよなら冥王星……。しかし新たな研究結果より、『太陽系には第9の惑星「Planet Nine」がある可能性』が、日に日に増しています。

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未知の第9惑星の存在については複数の天文学者が予想しているのですがその1人、カリフォルニア工科大学の惑星天文学者のマイケル・ブラウン氏によると、海王星の外側の軌道を楕円軌道で公転している6つの天体について詳細に観測を行ったところ、これら6つの天体が何らかの大きな天体の影響を受けている分かったとしています。

マイケル・ブラウン氏は今年1月にコンピュータシミュレーション上の計算結果として9つ目の惑星、通称『プラネット・ナイン(Planet Nine)』を発見したと発表しており、質量は地球の約10倍で公転軌道は細長い軌道をしており公転周期は1万~2万年と予想しています。

▼プラネット・ナイン(中央)のサイズ比較(目安)。左は地球、右は海王星。
プラネットナイン

今回の発表は1月の発表で計算には入れていなかったと考えられる「uo3L91」という太陽系外観察プロジェクトで新たに見つかった天体『OSSOS』の軌道を計算した結果、やはりこの天体も未知の惑星の影響を受けている可能性があることが分かったとしています。

第9惑星よりも遥かに小さい天体が確認されている一方、なぜ大型の天体が見つからないのかは分からないのですが、記事によると“地球と太陽の距離の200~1,200倍の距離”という非常に大雑把な範囲に未知の第9惑星が潜んでいるとしており今後も観測が続けられているとしています。